海外マーケティングブログ
あなたの海外サイトの英語品質、大丈夫ですか? 真のローカリゼーションとは?
- 2025.07.31
- 英語翻訳・ コピーライティング

目次
1. 【直帰率85%増】あなたの海外サイト、翻訳ミスで年間数百万円の損失かも?
「海外向けウェブサイトを作ったのに、なぜか問い合わせが増えない…」 「英語の広告を出しているが、クリック率が低く、費用対効果が悪い…」
海外展開を目指す多くの企業が、このような悩みを抱えています。その原因は、製品やサービスの魅力不足ではなく、実は「言葉の壁」、もっと言えば「質の低い翻訳」にあるのかもしれません。
「たかが翻訳ミス」と侮ってはいけません。2019年にウェブサイト制作プラットフォームのWebsite Planetが5,000以上のサイト訪問を分析した調査では、衝撃的な事実が明らかになりました。
- スペルや文法が乱雑なページの直帰率は、正しく書かれたページより85%も高い
- サイトの滞在時間は8%減少する
- スペルミスのあるGoogle広告は、クリックされる可能性が70%も低下する
- 結果として、文法エラーのある広告は広告費が72%も割高になる
調査責任者のShira Stieglitz氏は「スペルや文法の間違いは、企業のブランドや信用に多大な損害を与えます。間違った表現や誤字があると、何万人もの人が目にし、企業に対する印象が悪くなります」と述べています。
つまり、質の低い翻訳は、知らないうちに見込み顧客を追い払い、広告費を垂れ流し、築き上げてきたブランドイメージを破壊しているのです。
この記事では、なぜ多くの企業が陥りがちな機械翻訳やAI翻訳では不十分なのか、その具体的な理由とビジネスリスクを解説します。そして、単なる「翻訳」を超え、ターゲットの心を掴み、ビジネス成果に繋げる「真のローカリゼーション」とは何か、その実現方法を徹底的にご紹介します。
2. その翻訳、大丈夫?あなたのコンテンツが抱える「見えないリスク」
コスト削減やスピードを優先するあまり、海外向けコンテンツを安易な翻訳で済ませていないでしょうか。世界へボカンでは、翻訳の品質を6つのレベルで定義しています。まず、自社のコンテンツがどのレベルにあるか、客観的に見つめ直してみましょう。
ボカンの定める6つの翻訳品質
注意が必要なレベル1~3
上記の6つのレベルの内、上に行くほど推奨されるのですが、気を付けなくてはならないのが、レベル1~3です。
- レベル1:レベルの低い非ネイティブ翻訳:語彙、スペル、文法にエラーが頻発します。Website Planetの調査が示す通り、これはユーザーの離脱に直結します。
- レベル2:機械学習による機械翻訳 (Google翻訳, DeepLなど):堅苦しく、ぎこちない文章になりがち。文化的背景を無視した直訳は、意図しない誤解を生むこともあります。
- レベル3:生成AIによる翻訳 (ChatGPTなど):文法ミスなどは無く、自然な英語になりますが、AI的と思わせる言い回しを思わせるような文章になることがあります。
近年の生成AIは驚くほど進化しており、自然な英語になってきましたが、『誰に (ペルソナ)』『何を (インサイト)』といったマーケティングの最上流工程の分析や、検索意図(SEO)とブランドイメージを両立させる戦略的な判断までは自動化できません。具体的な問題としては、ターゲットの語彙レベルが合わずに、難しすぎたり、文章のトンマナが合わないことが起きる可能性があります。最適化するためにはプロンプトをカスタマイズし、調整を行うことが必要となりますが、マーケティング知識をもったネイティブスピーカーの助けが必要です。
特に注意すべきは、レベル1やレベル2の翻訳は、ユーザーに「怪しいサイト」「フィッシングサイトかもしれない」という深刻な不信感を与えかねない点です。信頼が全てのビジネスにおいて、これは致命的なリスクと言えるでしょう。
では、なぜ単純なAI翻訳ではダメなのでしょうか。高級寿司店「鮨 いとなみ」が海外進出する際のウェブサイトを例に、その「決定的違い」を見ていきましょう。
【ケーススタディ】サンフランシスコの高級寿司店「鮨 いとなみ」ウェブサイト
私たちのローカリゼーションの説明をするために、架空の寿司店、「鮨 いとなみ」のウエブページを想定してみました。
タイトル文の例
日本語原文: 鮨 いとなみ (Sushi Itonami) – サンフランシスコ店へようこそ
機械的な逐語訳: Welcome to Sushi Itonami – San Francisco store
世界へボカンのローカライズ訳: Sushi Itonami | Traditional Japanese Sushi in San Francisco
機械翻訳が生成しがちな「San Francisco store」という表現。英語圏ではスーパーやチェーン店で使われる言葉であり、高級寿司店が目指す「特別感」や「本物感」を損なってしまいます。一方、ローカライズ訳では「Traditional Japanese Sushi in San Francisco」とすることで、「本格的な寿司を探している」という顧客の検索意図(ニーズ)に直接応え、同時にSEO(検索エンジン最適化)効果も高めています。
文章の一例
日本語原文の一部: 「お料理は日本の美しい伝統工芸品である陶器や漆器(九谷焼や輪島塗など)に盛り付けられており…」
機械的な逐語訳の発想: 「…served on traditional Japanese crafts like Kutani ware and Wajima lacquerware…」
世界へボカンのローカライズ訳: 「Each dish is presented on beautiful, traditional pottery and lacquerware from Japan, making every course a feast for the eyes.」
「Kutani」や「Wajima」と言われても、その価値が分かる海外顧客は稀です。ローカライズ訳では、あえて固有名詞を使わず「日本の美しく伝統的な陶器や漆器」と表現し、誰もが価値を直感できるように翻訳。さらに「目でも楽しめるご馳走です」という一文を加え、単なる事実の説明から、感情に訴える「体験」の描写へと昇華させています。
このように、単純なAI翻訳の利用では言葉の「表層」をなぞることはできても、その裏にある文化、価値観、感情、そしてビジネス戦略までを汲み取ることはできないのです。
3. 理想のローカリゼーションとは?単なる翻訳を超えた「コミュニケーション設計」
では、海外顧客の心を掴み、ビジネスを成長させるためには何が必要なのでしょうか。それが「ローカリゼーション」です。しかし、私たちが提唱するローカリゼーションは、ネイティブが自然な言葉に直す「校正(レベル4)」や、ターゲットが使う言葉に合わせるだけの「翻訳(レベル5)」とは一線を画します。
世界へボカンが定義する「理想のローカリゼーション」とは、徹底したユーザー理解に基づき、マーケティング戦略と一体となった「コミュニケーションの最適化」です。
それは、翻訳作業に入る前に、以下の問いを突き詰めることから始まります。
- Who(誰に): あなたのメッセージの受け手は誰ですか?(ペルソナ)
- What(何を): その人はどんな課題や欲求を持っていますか?(インサイト)
- How(どうやって): どんな言葉や表現なら、その人の心に響きますか?(ブランドボイス)
- Goal(ゴール): 最終的に、その人にどんな行動をとってほしいですか?(コンバージョン)
この設計図があるからこそ、一つひとつの言葉選びに魂が宿り、コンテンツ全体がターゲットに刺さる鋭い「矢」となるのです。レベル6の「コピーライティング」は、まさにこの設計図に基づき、読者の感情を揺さぶり、強く行動を促すための最高レベルの技術です。
4. プロセスを全公開。世界へボカンが実践する「成果にコミットする」戦略的ローカリゼーション
私たち世界へボカンは、翻訳会社ではありません。海外向けWebマーケティングのプロ集団として、お客様のビジネスゴール達成を目的とした「戦略的ローカリゼーション」を提供します。
私たちのサービスが、他の翻訳サービスと決定的に違う点は、その徹底した「マーケティング視点」と「プロセスの透明性」です。
1) マーケティング戦略に基づくコンテンツ設計
SEO、ターゲットのペルソナ、ブランドイメージ、コンバージョンへの導線など、あらゆるマーケティング要素を考慮して、最適な言葉を紡ぎ出します。タイトル、メタディスクリプション、画像のAlt Textに至るまで、検索エンジンとユーザーの両方に評価されるコンテンツを設計します。
2) 「なぜこの訳なのか?」に全て答える、納得のプロセス
私たちのローカリゼーションは、ブラックボックスではありません。お客様には、以下のようなスプレッドシート形式で納品物をご確認いただきます。
この「ボカンコメント」欄で、「なぜこの単語を選んだのか」「その表現がターゲットにどのような印象を与えるのか」「どのようなSEO的、文化的意図があるのか」を、一つひとつ丁寧に解説します。
これにより、お客様は翻訳の意図を完全に理解し、納得した上でコンテンツを公開することができます。私たちは、お客様との対話を通じてブランド理解を深め、共に最高のコンテンツを創り上げるパートナーでありたいと考えています。
まとめ:言葉はコストではない。未来の利益を生む「戦略的投資」だ
海外展開の成功は、製品やサービスの質だけで決まるものではありません。その価値を、現地の顧客の心に届ける「言葉」の力が不可欠です。
AI翻訳は便利なツールですが、使い方をよくわからず、そのアウトプットを精査しないまま、それに依存したコンテンツは、知らないうちにあなたのビジネスの足を引っ張り、見えない損失を生み出し続ける可能性が生まれます。直帰率の上昇、広告効果の低下、そして何よりブランド信用の失墜という形で、その代償は現れるかもしれないのです。
真のローカリゼーションは、単なる経費(コスト)ではありません。文化の壁を越えて顧客との強固な信頼関係を築き、ビジネスを成功へと導くための「戦略的投資」です。
「私たちのメッセージは、本当に海外の顧客に届いているだろうか?」 「翻訳に起因する機会損失を防ぎ、もっと成果を出したい」
もしそうお考えでしたら、ぜひ一度「世界へボカン」にご相談ください。私たちは、あなたのビジネスが持つ情熱と価値を、世界中の人々の心に届ける「言葉の力」で、成功への最短距離をご提案します。
英語圏のお客様に日本の魅力を届けたい!
「英語圏のお客様に自社商品を届けたいけど…、ちゃんとした英語のコンテンツが…。」
そんなお悩み、ありませんか?
越境EC、英語翻訳・コピーライティング、海外SEO、広告運用、市場調査など実践的なノウハウを無料メールマガジンで配信中!
日英翻訳なら世界へボカンにおまかせください!
おすすめ記事
アクセスランキング