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YouTubeに向いていない企業、向いている企業5選!! | Stocksun公認コンサルタント鳥屋氏
- 2025.10.16

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YouTubeに向いていない企業、向いている企業5選!! | Stocksun公認コンサルタント鳥屋氏
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この記事では、YouTubeに向いていない企業!向いている企業!をテーマにお話します。
【株式会社 BIRDY 代表取締役 鳥屋直弘氏】
企業YouTube専門の動画制作やマーケティングを得意とする。動画を活用するプロフェッショナル。
経営者密着サービス「キリトル」を展開する。【世界へボカン株式会社 代表取締役 徳田 祐希】
日本の魅力を世界へ伝えるというミッションの元、
17年にわたり、多国籍メンバーと共に越境EC、海外BtoBマーケティングに取り組む。
越境EC企業の年商を35億→500億、約29倍の成長を導くなど数多くの実績を残す。
Shopifyマーケティングエキスパート。
株式会社 BIRDY 代表取締役 鳥屋直弘様の紹介

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世界へボカン株式会社 徳田祐希(以下:徳田)
こんにちは、世界へボカンの徳田です!
本日はYouTubeマーケターの鳥屋さんに、「YouTubeに向いていない企業!向いている企業!」というお話を伺いたいと思います。
よろしくお願いします!
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株式会社 BIRDY 代表取締役 鳥屋直弘氏(以下:鳥屋氏)
よろしくお願いします!
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徳田
鳥屋さんには結構YouTubeでお世話になってまして。
実際に自走してYouTubeやってきたんですけど、結構な数の会社を支援しているじゃないですか。
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鳥屋氏
80社様以上は、この5年間で支援させていただいていますね。
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徳田
僕キリトルにお願いして思ったんですけど、結構がっつりやってくれてるじゃないですか。
その80社の経験を踏まえて、向いている企業、向いていない企業を教えていただけたらと思います。
まずは簡単に自己紹介をお願いします!
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鳥屋氏
株式会社BIRDY代表の鳥屋と申します。
StockSun認定パートナーを務めています。
基本的には企業様向けのYouTube支援というところを、この5年半ですから……2019年頃からずっとやってきていまして。先ほどお伝えした通り累計で80社様以上の企業支援をゼロイチでやってきたという経験があります!

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徳田
YouTubeのマーケティング界の亀仙人ですね(笑)
すごい師匠ということで、鳥屋さんのお話を伺えればなと思うんですけど。
まず、どんな会社が向いているんですかね?YouTubeって僕はやった方が良いかなと思っているんですけど、その中でも支援してきて「ここは向いていないな」などあったりしますか?
YouTubeに向いていない企業とは?

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鳥屋氏
今回せっかくなので5つ特徴を持ってきたので、一応体制面みたいなところとシンプルに事業モデル面、5つの中でさらにまた二軸に分かれるのでそこについてお伝えしていければと思います。
①演者に想いがない企業

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鳥屋氏
まず体制面の話なんですけど、1つ目は演者に思いがない企業。
体制というか性質に近いんですけど、こういう企業は厳しいですね。具体的な例で行くと、ハック系のオーナー社長みたいな。たとえば1社目はM&Aで売却して、2社目はうまくやっていきたいなとか、あとは事業はどっちかというと単純に稼ぐためとか、売上を上げるためだけにやっている。
その事業に対しての思いが少ないオーナーがやるチャンネル。これはかなり難しいですね。
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徳田
YouTubeって思いがにじみ出てきちゃうじゃないですか。
良い意味でも悪い意味でも。
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鳥屋氏
良い意味でも悪い意味でもというのがめちゃくちゃ大事で、この社長は別にこの事業に興味ないなとか、この業界を変える思いが一切ないなというのがどうしても伝わっちゃうんです。
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徳田
そういう人が演者をやると、ネガティブな形で伝わっちゃいますよね。
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鳥屋氏
そうなんですよ。
実際、登録者が何万人とか何十万人いるチャンネルで、どう考えてもそのチャンネルだったら「この事業はうまくいくだろうな」みたいな感じのモデルがあったとしても、演者がただこれ儲かるからやってるだけじゃね?とか。演者にその業界を変える思いないだろというのが透けて見えるようなチャンネルは伸びないというか、売上につながらないです。
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徳田
なるほどなるほど。
逆に言うと思いがある方はやった方が良いということですか?

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鳥屋氏
そうですね。
思いがあったら正直再生数なんか10回とか、100回でも、1コンバージョン取れるんですよ。
極論5再生で5コンバージョン取れたら最強じゃないですか。これが思いが強ければ強いほど、その人が本当にその業界を変えようと思っていれば思っているほど、CVというのはものすごく高くなるという。これを伝えたいですね。
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徳田
事業に対する思いというのがまず重要だと。
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鳥屋氏
はい。
プラス補足して、社長が出ないパターンみたいな話。社長が出ないパターンはちょっと危険ですね。よくあるんですよ。
私も企業の案件をいただいて、お問い合わせいただいて、ちょっと社長が「なんかYouTubeって良いんじゃね?」とか「結構おもろいんじゃね?」みたいな感じで。
「お前やっとけ」と、担当者をポイってつけて。お前やれみたいに投げると基本的にうまくいかないですね。
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徳田
それは確かに。
演者の女の子が全然気持ちが入ってないとか……

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鳥屋氏
そうそう。気持ちが入ってないんです。
言われたからやってるみたいな……結構あるのは、インセンティブ設計とかを演者の方にするとかもおすすめですね。
とはいえ代表も忙しいじゃないですか。なので思いがあるかつ、その方がYouTubeを伸ばせば伸ばすほど、その人のボーナスとか給与とかにある程度還元されるような制度を整えてあげると結構うまくいきやすいですね!
②社内で一丸となってYouTubeに取り組んでいない

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徳田
2つ目はどんな感じですか?
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鳥屋氏
2つ目ですね。
社内全体でYouTubeに取り組む。
社内全体でYouTubeに対して一丸で取り組む姿勢がない会社。これは1つ目にもつながってくるんですけれども、いわゆる1つの事業部だけがYouTubeを頑張って、他の事業部に「出てよ」とか「こういう企画やるんだから協力して」といったときに「俺関係ないから」みたいな感じで他の事業部の理解が得られない。
これは伸びないですね……
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徳田
確かに。
みんなで共通言語を持つことってとても重要だし、「みんなでやっていこう!」という姿勢があると良いですよね。

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鳥屋氏
なのでこれも1つ目の話につながってくるんですけど、社長が出るとまずトップダウンで「良いからお前らこのチャンネルを伸ばすために全員で協力しろ」って言えるじゃないですか。
これが逆に役員レイヤーとか、普通にYouTube担当者レイヤーだと、なかなか他の事業部の協力が得られず、結果やりたい企画があるんだけどうまくいかないとか。
やりたい、呼びたい人をキャスティングできないとか。逆にYouTubeのブランディングと、人事広報のブランディングで衝突が起きて、結局うまくいかなかった。
出そうとした動画がHRからNGを出されたとか、こういうのがあるとなかなかうまく動画は伸びないですね。

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徳田
やっぱり社長がやった方が良いですね。
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鳥屋氏
そういう意味では、社長のトップダウンでがっつり言えるところは強いですね。
③商品単価が低い

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徳田
3つ目はなんでしょう?
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鳥屋氏
3つ目はちょっとこれは事業モデルに入ってくるんですけど、これに関してはだいぶシンプルなんで「単価が低い」ですね。
LTVが低い商材とかサービスを扱っている企業さんは、ちょっとYouTubeには向いていないって感じですね。
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徳田
たとえばどんな商材ですか?
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鳥屋氏
たとえばですけれども本当にシンプルに行くと、お菓子とか。単価でいったら50円と100円のものをYouTubeを通して売るというのは、あんまりCPAとかコスパが合わないですね。
投資対効果が合わないというのはあります。
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徳田
なるほど。
逆に僕らのコンサルみたいな形でLTVが長かったりとか、単価が高いものは合っていたりとかですね。どんな業種をやられてます?
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鳥屋氏
まずBtoBとクリニックが多いですね。

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徳田
クリニックだと施術とかをしたりとかするので単価も高いし、可視化されると結構安心できますよね!
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鳥屋氏
そうなんですよね。
あと説明が難しいじゃないですか。単価が高いものって。
SaaSとか「どういう仕組みでできてんの?」みたいな。……というところは横動画で10分と20分とか尺を使って解説しないと、なかなか視聴者には伝わらないので。
逆にそういうのはYouTubeが向いていますね。

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徳田
コンサルとかクリニックみたいに、可視化することで安心させてあげたりとか、SaaSのサービスみたいにちゃんと説明をして理解を得るみたいなところはやった方が良いですし、お菓子みたいな感じでこれ以上説明しようがないものに関しては、YouTubeで何本も撮れないじゃないですか。
それだとちょっと違った、もしかしたらTik Tokとかの方が良いんじゃないですか?みたいな話ですかね?
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鳥屋氏
説明が簡単なものって、正直ショートとかでもインプレッション、ショートとかってそれこそTikTokリールとかで、とにかくインプを取るだけでも十分っちゃ十分なんです。
飲食店とかの集客とかは超シンプルじゃないですか。
これ以上噛み砕けない内容なので、それはもしかしたらショートとかTikTokの方が向いてると言います。
④商品の商圏が凄く狭い

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徳田
では次、4つ目お願いします!
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鳥屋氏
4つ目が、商品サービスの商圏がすごく狭いものを取り扱っている事業モデルの会社さんです。
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徳田
なるほど、商圏も影響あるんですね?

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鳥屋氏
影響ありますね。
というのも結局YouTubeって全体マーケというか、要は日本全国に周知させるマーケティング方法なんですね。なので商圏がたとえばですけど、本当に高円寺のこの一角でしか基本はお客様を見込んでいない飲食店とか、お土産屋みたいなところはあんまり効果が薄いという感じです。
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徳田
なるほど。
違った施策をやった方が良いんじゃないかだったりとか。もしかしたら高円寺のレストランだったら、レストラン紹介チャンネルにゲスト出演した方が良いですね。
自分たちでチャンネルを運用するには向いてないよみたいな感じ。

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鳥屋氏
おっしゃる通りですね!
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徳田
なるほど。
逆に言うとチェーン展開しているところとか向いていて。YouTube向いている、向いていないという視点で、今まで見たことがなかったのでおもしろいですね。
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鳥屋氏
逆に言ったら、クリニックとかは美容整形とか、もしかして歯科医とかは実は商圏が狭いように見えて、その先生目当てとかで来るじゃないですか。
だから意外といけるんですよ、クリニック。
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徳田
確かに美容整形。興味あるんですけど、怖くてどのクリニックに行ったら良いかわからないから、目がすごい、目の二重がうまい人みたいな。
それはYouTubeで見れたら、「あ この人だ」ってなりますよね。

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鳥屋氏
5つ目は、ターゲットのリテラシーがそこまで高くない事業です。
事業というかこれはちょっとイメージしたのは採用なんですけど、具体的に行きますと、特に前提YouTubeって採用にものすごく効くんです。
ただ結構採用に向いている企業というのは、さっきも言った説明が難しかったり、リテラシーが高め、横動画をちゃんと見切るって、ある程度リテラシーがないと見切れないですよね?
なのでどっちかというと夜職とか、ちょっとブルーカラー職とかは、むしろ横動画よりも縦。
TikTokの方が向いてるって感じです。
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徳田
確かにホストの方でTikTokをやって、集客をうまくやってる人がいますし、確かにショートの方が向いてるものもあるんですね。
どの媒体が自分の業種に向いているかみたいな相談もできるんですか?
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鳥屋氏
もちろんです!
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徳田
YouTube以外もやってるんですか?
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鳥屋氏
YouTube以外もできます!
Tik Tok、インスタ、X、すべてできるんですけれども、その中で特にYouTubeが強いですね。
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徳田
なるほどな。
独学でやった結果、ここに当てはまっていなかった、向いている業種だったから良かったけど、もしかしたら自分の事業が向いていないんじゃないかなだったりとかっていうのは、相談できたら良いなと思いました。本日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました!
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鳥屋氏
ありがとうございました!
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<次回、part2へ続きます!!>

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