ECサイトの表示速度が遅い、画像が重い…。その悩み、ゲーム技術で解決できます。表示改善×売上アップの新常識を解説。
弊社のYouTubeチャンネル:越境EC・海外WEBマーケティングでは今回、株式会社CRI・ミドルウェアの三上夏代さんと対談を行いました。
ECサイトやWebサイトの運営で「画像が重くて表示が遅い」「動画を載せても再生されない」といった課題を抱えていませんか?
本動画では、ゲーム業界で培った高度な圧縮技術を武器に、画像・動画を軽く美しく届けるCRIのソリューションを、世界へボカンの代表・徳田が深掘りします。
越境ECでも効果を発揮する導入事例や、実際の成果も詳しくご紹介しています。
こんな方におすすめ
- ECサイトの表示速度や画像・動画の重さに課題を感じている方
- 越境ECを展開中、または今後展開したいと考えている企業担当者様
- 高画質を保ったまま画像や動画を軽量化したいWeb担当者・マーケターの方
この記事でわかること
- 画像・動画の圧縮でサイトパフォーマンスを上げる具体的な手法
- ゲーム業界の技術を活かしたCRIのソリューションとその導入事例
- 動画を再生させ、かつ購入・問い合わせにつなげる最新ノウハウ
1. CRIとは?〜ゲーム業界発の技術力〜
CRI・ミドルウェアは、もともとゲーム業界向けに音声・映像処理技術を提供してきた企業です。セガやバンダイナムコ、プレイステーションなど大手ゲーム企業に技術を提供し、培ってきた高度な圧縮技術やソリューションをEC・Web業界に応用しています。
「CRIミドルウェアはもともとゲームの音声とか映像とか、そういった分野に特化したミドルウェアとか技術を提供している会社で、ゲームを作るツールの技術とかそういったツールをゲームクリエイターさんに提供してきたみたいな、そういった会社です。そういったゲーミングテクノロジーを使いまして、いろんな分野で技術を提供している会社になります。」
現在は、クラウドソリューション事業部において、ECサイトやWEBサイトの画像・動画のソリューションを提供。
特に圧縮技術を活用して、サイトの快適な閲覧体験の実現と売上向上を支援しています。
2. EC・Webサイトにおける画像・動画の課題とは【表示速度・UX】
ECサイトやWebサイト運営者が直面する主な課題は、画像の「品質」と「表示速度」の両立です。特に問題となるのが以下の点です。
表示速度の低下によるユーザー離脱
対談の中で三上さんは、サイトの表示速度について重要な指摘をしています。
「表示されるまでに3秒かかると、半数以上の方がサイトを離脱してしまうというデータがあるんですけれども、おそらく今だとさらに回線とかも日本国内だと回線の設備が良くなっていたりするので、3秒とは言わず2秒とかま1点何秒みたいなところで出てこないと、イラっとしてしまう方は増えていると思います。」
さらに、業界最大手のAmazonでは「商品を見てカートに入れてお買い物が完了するまでに1分以内でやる」ということを徹底しているほど、表示スピードは売上に直結する重要な要素です。
動画に関する課題
動画については以下のような課題があります。
- サイズの重さ:画像よりもさらに大きなデータ量になり、ページの表示速度が低下
- 再生されない問題:「動画の方は再生ボタンをクリックしないと見てもらえない」
- SEOへの悪影響:重いコンテンツはGoogle検索のランキングにもマイナスに作用
- 海外ユーザーへの影響:特に越境ECでは回線状況が良くない国のユーザーが離脱する原因に
3. CRIが提供するソリューションの強み
SmartJPEG – 画質を維持したまま画像を軽量化
SmartJPEGは、CRIが提供する画像軽量化ソリューションです。画質を保ったまま、画像のファイルサイズを最大で約90%軽量化することが可能です。
「画質を維持したまま半分とか1/3とか、あと多いところだと実は9割ぐらいカットされているECサイトさんも実はファッションECだとよくあります。」
SmartJPEGの特徴:
- 画像の内容を判断し、最適な軽量化を自動で実行
- 画質を保ったままファイルサイズを大幅に削減
- 専門知識がなくても簡単に操作可能
- フォルダ内の画像一括処理にも対応
画像軽量化の効果
最大90%減
元のファイルサイズから削減可能
CRI LiveAct – 自動再生で視聴率向上、リンク機能で購入率アップ
CRI LiveActは、動画の自動再生やタップでのページ遷移など、ECサイトに特化した動画ソリューションです。
「LiveActという動画ツールですと、動画の中にリンクを埋め込めますので、動画をタップしたときにお客様を誘導したいサイトに遷移させることができます。特集記事に動画を埋め込んで、その動画をタップすると商品ページに飛ばすみたいな、そういったコンバージョンアップのお取り組みとしても使っていただけます。」
CRI LiveActの主な機能:
- 動画の自動再生(再生ボタン不要)
- 動画へのリンク埋め込み機能
- ゲーム技術を活かした高度な圧縮技術による軽量化
- デバイスやブラウザを選ばない安定した再生
4. 実際の改善事例:越境ECや有名サイトの成果
中古車越境ECサイトでの活用事例
ある中古車ECサイトでは、SmartJPEGを使って大量の車両画像を軽量化。特に海外ユーザー向けの越境ECで効果を発揮しています。
「某中古車様の越境ECでスマートjpegという画像を軽量化していただいて、1日にすごい台数の車の画像を軽量化を今させていただいております。」
このケースでは、インターネット回線状況が良くない国のユーザーに対しても、スムーズな画像表示を実現し、サイト離脱率の低下につながりました。
大手越境ECサイトでの導入効果
年間売上が数百億円規模の越境ECサイトでも、CRIのソリューションが採用されています。
メール施策での活用事例
通常の画像だけでなく、メールマーケティングにも動画を活用した事例があります。
「あるお客様ですとやっぱり動画を入れたことでコンバージョン率が上がったとか、そういったお話も聞きますし、あとサイトに埋め込むだけじゃなくて、メールに埋め込んだりすると、メールからのクリック数が上がるみたいな、そういったお取り組みも実は動画を使うと効果があるような取り組みをしています。」
5. 自動再生・リンク埋め込みが可能な動画ツール「CRI LiveAct」
「YouTubeを埋め込めばいいのでは?」という疑問に対して、三上さんは明確な違いを説明しています:
項目 | YouTube埋め込み | CRI LiveAct |
---|---|---|
再生方法 | 再生ボタンをクリックする必要あり | 自動再生が可能 |
リンク機能 | 動画内にリンク埋め込み不可 | 動画内にリンクを埋め込み可能 |
離脱リスク | 関連動画表示で他サイトへ誘導される恐れ | 自社サイト内で完結 |
セキュリティ規制 | 企業によっては埋め込み禁止の場合あり | 自社で管理できるため規制対応可能 |
「商品の良さだったりブランドの良さというのは自動再生動画を使うことで、サイトに来たときにもう皆さんに全員に動画を見てもらうというお取り組みをしたいのであれば、YouTubeはおすすめしておりません。」
YouTubeと LiveActの使い分け
三上さんは、YouTube と LiveActの明確な使い分けを提案しています。
- YouTube:集客プラットフォームとして活用
- CRI LiveAct:自社サイト内での動画表示とコンバージョン向上に活用
「YouTubeは集客のプラットフォームとしてはとても優秀なツールとしてご活用いただけると思いますので、ECサイトの皆さんにはYouTubeは集客プラットフォームとして使っていただいて、自社サイトに来たお客様に対しては、商用の動画ツールを使ってサイト内を回遊してもらうということが大事になってきます。」
6. まとめ:軽く、美しく、成果を出す新常識
ECサイト運営の新たな常識
三上さんが強調するのは、「軽くするだけ」ではなく「画質を保ったまま軽くする」という点です。
「画像圧縮とか動画圧縮という言葉があって、よくフリーツールがあるんですけれども、無料のツールってタダより怖いものはないじゃないですけれども、せっかく撮影した画像とか動画、特に画像なんかは撮った後に皆さんレタッチして魅力を訴求するようにきれいな画像を作った後に、フリーのツールでUXを上げようと思って圧縮すると、画像が汚くなってしまって魅力半減みたいなことがあるので、軽くするだけじゃなくて、きれいに軽くするというところを新常識としてECの皆さんに知っていただけたらなと思います。」
ECサイト最適化の新常識ポイント
- 表示スピードは3秒以内、できれば1-2秒を目指す(特に海外向けは重要)
- 画質を落とさず軽量化する専門ツールを活用する(フリーツールに依存しない)
- 動画は自動再生とリンク機能で離脱を防止する
- YouTubeと自社サイト用動画を明確に使い分ける