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Shopify運用大全 最先端ECサイトを成功に導く81の活用法と越境EC5つの勝ちパターン FRACTA河野氏 × 世界へボカン徳田

対談動画

  • 後編はこちらからご覧ください。

  • 【株式会社フラクタ 代表取締役 河野貴伸氏 略歴】
    ブランドビジネス全体の支援活動だけでなく、コマース業界の発展とShopifyの普及も行う。
    ”日本のブランド価値の総量を増やす”がミッション。

    【世界へボカン株式会社 代表取締役 徳田祐希 略歴】
    日本の魅力を世界へ伝えるというミッションの元、13年以上にわたり、多国籍メンバーと共に越境EC、海外BtoBマーケティングに取り組む。
    越境EC企業の年商を35億→500億、14.7倍の成長を導くなど数多くの実績を残す。
    Shopifyマーケティングエキスパート。

徳田祐希と河野貴伸氏の自己紹介

  • 世界へボカン株式会社 徳田(以下 徳田)

    こんにちは!
    世界へボカンの徳田です。

    本日はShopify大全の出版を記念して河野さんと対談をしていきたいと思います。
    よろしくお願いいたします。

  • 株式会社フラクタ 河野氏(以下 河野氏)

    よろしくお願いします。

    いつもはインタビューでいろいろ引き出していただいて僕は楽しくお話しさせていただいているんですが、今回は徳田さんにも色々書籍内で書いていただいていることも含め僕からお聞きしたいなと思います。

    よろしくお願いします。

  • 徳田

    簡単にお互いの自己紹介から始めます。

    世界へボカン株式会社の徳田と申します。

    2007年から海外Webマーケティングをやっており、越境ECや製造業・メーカー様の海外マーケティングを14年程やらせて頂いております。

    JETROさまで越境ECや製造業の海外マーケティングの講師もやらせていただいており、今回Shopify大全にて記事を書かせていただきました。

    よろしくお願いします。

  • 河野氏

    今回Shopify運用大全を執筆させて頂いているメンバーで、かつShopifyのエバンジェリストとしても活動させて頂いております、河野貴伸と申します。

    今回は書籍の内容についてもそうなんですが越境ECはこれから先すごくホットな話題になってくると思うので、その辺りも含めいろいろ徳田さんに話をお聞きしたいなと思います。

    よろしくお願いします。

Shopifyの越境ECにおける強み

  • 河野氏

    早速なんですが、今回書籍の価格やいろんな都合上ページ数の限界があったので、皆さん伝えたいことをギュッと凝縮していただきました。

    そんな中で先ほど申し上げた通りまさしく世界へボカンさんが今やられている越境ECという領域は今後すごく日本のビジネスにおいても大事になってくると思います。

    何でShopifyが越境ECに強いと言われてるのかを改めて徳田さんに聞いてみたいのですがいかがですか?

  • 徳田

    私たちがご説明させていただく際には、Shopifyはスタートラインに立つスピードが圧倒的に早いとお伝えしています。

    14年間様々なカートを使っていく中でShopifyが一番売上が立つタイミングが早く、一定のクオリティのサイトができるというところで、お客様には越境ECならShopifyが良いですよとお伝えさせていただいています。

    具体的にどんなところがいいのかというと、例えば...

    ⑴ CDN:コンテンツデリバリネットワークというサーバーの機能がデフォルトで付いていることが挙げられます。

    クラウドなので海外から閲覧しても自分の最寄りのクラウドサーバーにアクセスして情報を取得してくれるので日本の方も海外の方もサクサクサイトを閲覧できます。

    ⑵ 豊富なアプリ
    様々なアプリがあったりFacebookやInstagramの連携で時間かかってしまうところをあっという間に出来たりとかですね。

    ⑶ Google analyticsの設定も簡単に!
    eコマーストラッキングという他のカートではなかなか複雑な設定をshopifyでは簡単にできたりします。これは意外とECをやる上では欠かせないことですね。

    ⑷ SNSとの連携
    インスタ連携やFacebookとの連携も比較的簡単にできてしまいます。

    ちょっと話それますが、GAの活用やeコマーストラッキングって意外と皆さんやってないんですよ。

    Shopifyを使っている方は特にShopifyのデータがあるから大丈夫でしょうとやってない方が多いです。

    IDを入れるだけで eコマーストラッキングが簡単にできるので取り組んで頂けたらなと思います。

  • 河野氏

    ありがとうございます。

    やっぱりスタートラインに立つスピードが圧倒的に早いのは、ある意味最初からそれを前提に作られたサービスだからということもあるんですか?

  • 徳田

    そうですね。
    もともとカナダのカートなので。

    顧客が「本物が届くかな」「きちんと届くかな」「状態はどんなんだろう」とかいろんな不安を持っている中で、サイトのスピードが遅かったり言語の翻訳がきちんとされてなかったり、配送設定がちゃんとできてなかったりするとどんどん不安が増長されてしまうじゃないですか。

    そういったところができるだけ発生しないようにできているというのがShopifyの特徴かなという風に思いますね。

    売り手側の言語・物流・決済の負荷を軽減し、バイヤーの不安を最小化してくれるというところで、Shopify Payment だけでなく PayPal も登録できるようになってます。

    物流面で海外の配送料をちゃんと設定する枠が存在するカートだという点でも全然違います。

    言語面では多言語展開だったり為替の切り替えが簡単にできるというのがShopifyの特徴です。

    日本から海外だと越境ってまだまだ珍しいケースだと思いますが、グローバルでビジネスをやる上で越境って当たり前なんですよね。

    そういう意味で言語や物流、決済などセラー側の負荷を軽減してバイヤーの不安を最小化してくれるという点では、Shopify考えられて作られてるなと思いますね。

    逆にドメスティックなカートって海外配送を想定した機能ってなかなかないじゃないですか?

    オプションとしては存在するという印象ではありますね。

  • 河野氏

    正直ECのシステムを開発する側からすると、最初から世界で売ることを考えるのか、それとも日本国内でドメスティックに売ることを考えるのかによってシステムの設計って全然変わると思っています。

    実際自分で昔作ってた時も感じたんですが、結構根本のコンセプトから考え直さないといけなかったりします。

    そういう意味では後から継ぎ足すよりも、最初から越境で全世界で売ることを考えられてる。

    そういう意味でShopifyはスタートラインが少し先にあるというのはまさしくおっしゃる通りだと思いました。

越境EC14年のプロが考える戦略

  • 河野氏

    そんなスタートラインが前にいってる有利なShopifyではあるんですが、とはいえ越境ECをやるにあたって結構考えなきゃいけないこと、準備しなきゃいけない事があると思います。

    今回書籍の中でもそういった部分をすごく分かりやすく書いていただいていて、是非皆さん本を読んで頂きたいんですが、その中で普段、世界へボカンさん、徳田さんはどのようにShopifyを活用して戦略を考えていらっしゃるんですか?

  • 徳田

    詳しくは書籍にも書いてあるんですが、こういった価値のマトリクスというフレームワークを使っています。

    認知の多さ・少なさで縦軸と、情緒的な価値・機能的な価値の横軸の4つのマトリクスに分けて、自分たちの商品がどこに分類されるのかによって戦略やアプローチする顧客が変わるとお伝えさせて頂いております。

  • 徳田

    簡単に説明すると、
    ・認知が多くて情緒的な価値が満たされる評判価値
    ・機能的な価値が満たされる実利価値
    ・認知が少なくて情緒的な価値が満たされる共感価値
    ・認知が少なくて機能的な価値が満たされる保証価値
    この4つに分類されます。

    ブランド時計やブランドバッグは評判価値、トヨタの車や家電品とかは実利価値ですね。

    このマトリックスを使って自分たちの商品がどこに分類されるのかを確認した上で、どういった活用の仕方で越境で戦っていくのかを考えます。

    さらに細かく分けると、上の部分に関しては売れる商品を買いたい人に届けるもので指名ですね。

    トヨタのハイエースとかロレックスのデイトナ、エルメスの〇〇という形で欲しい商品が決まってるじゃないですか?

    型番とか商品名とかを検索してる人がいるので、会社名、商品名、サービス名を知っている人にアプローチして自分たちのサイトから安心して買っていただく。

    そのために「間違いないですよ」と自分たちのサイトが選ばれる理由を伝えていくんですね。

  • 徳田

    逆に下の方で認知が少なく世の中には知られていない場合は、そもそも検索ニーズや検索クエリが存在しないので最初はGoogle上でキーワードが存在しないんですよね。

    河野さんが得意としているD2Cとかもなかなか認知されていない状態からスタートするじゃないですか?

    そうするとD2Cで最初に認知を取っていくためには情緒的な価値をSNSを通して訴えていくことです。

    SDGsや自分らの想いを発信していき、共感してくれた人が買ってくださる。
    たとえばクラウドファウンディングでマイナス100度でも耐えられるジャケットを出し、機能的な価値を感じてくれてくれた方に購入していただくなどです。

  • 徳田

    しかし売れる商品を売る場合と自分たちが売りたい商品を売る場合とでは戦略が大きく異なりますとお伝えさせていただいています。

    売りたい商品を売る場合はShopifyなどの独自ドメインを活用して販売したり、SNSやクラファンと連携してやるのが結構効果的です。

    その場合は自社名は全然検索ニーズがないので、ニーズが顕在化している方だったり悩みや課題を持っている方達に「この商品を持つことによって悩みとか課題を解決できますよ」などと訴えていき、売っていくなど結構やり方が変わってきます。

    先ほどShopifyのインスタ・Facebook との連携が簡単にできますよとお伝えしましたが、最近だとTiktokとも連携できるようになるみたいです。

    顧客がいるところにShopifyの購買機能を逆に歩み寄らせて購入できるようになっていく、様々なところと連携できるというのは独自ドメインの活用したECの強みではあると思うので、うまくいくのだと思います。

    逆に売れる商品を買いたい人に届ける場合だと必ずしもShopifyじゃなくても良いです。

    時計ならChrono24という時計のモールがあるのでそこを使ったり、eBayやShopee、Lazada、Amazonなどの方が実際は売りやすかったりします。

    国内も一緒ですよね?

  • 河野氏

    まさしくそうですね。

    自分たちの提供する価値が何かによって売る場所も変わりますし、売り方も変わるのは変わらない共通点かなと思いますね。

  • 徳田

    河野さんが普段取り扱われているD2Cのブランドは共感価値に分類されると思うので、SNSや媒体に露出して徐々に認知を高めていき、だんだんと評判価値に上がっていくようなイメージなんですか?

  • 河野氏

    そうですね。
    基本的にはそういうことが多いので地道にやっていかないといけないですね。

  • 徳田

    最初の地道な活動をできるだけスムーズに行うという中でオペレーション運用が簡単にできるようになるのは結構重要なポイントですね。

    他のカートだとちょっとした改善にかなりコストがかかったりするのでShopify一択なのかなと思っています。

  • 河野氏

    これは日本国内向けのECも同じことが言えると思っています。

    Shopifyを使ったから売れるという話ではなく、Shopifyを使うとまさしくおっしゃる通り地道な活動とかが非常に効率的に高い生産性をもってできると言えると思っています。

    その中で何をすべきか、どうすればお客様が喜んでくれるか、お客様にちゃんと価値が伝わるのかなど試行錯誤を結局やらないといけないと思っていて、積み上げていく必要があると思います。

    それが出来る限り無駄なくできるところがShopifyの強みで、国内向けも越境も変わらないところだと感じますね。

  • 徳田

    そうですね。

    河野さんが取り扱われるような比較的認知があるようなブランドでもやはりそういうものなんですね。

  • 河野氏

    そうですね。

    やっぱり今の商売ビジネスって正直評判価値がすぐに落ちてしまう可能性があります。

    実利価値も正直なかなか差別化できないところもあると思うんですよ。

    逆に日本国内に向けてだとこのあたりってどうしても差がつけづらい。

    非常に便利でいいものがいっぱいあるのが日本だと思っていて、そういう意味で積み上げていくことをやり続けないと忘れられてしまうイメージです。

  • 徳田

    評判とか実利から下の方に落ちていき忘れられてしまうという観点はなかなかなかったので、それを忘れないために継続的に情報発信や新しい商品を作るなどをやっているんすね。

  • 河野氏

    なので越境はどちらかというと忘れられない方法よりも知っていただくことが必要なんだろうなとすごく思っています。

    結構誤解があるのは、日本製だから売れるんじゃないかとか、日本で有名だからみんな知ってるんじゃないかっていう淡い期待です。

    COOL JAPANっていう言葉が結構表してるかなと思うんですが、実際海外の方からしてみると別に日本だからと言って本当に商品が届くのか、本当に大丈夫なのかなという不安はお客さんはみんなあるでしょうし、そこをちゃんと伝えていくのは必要なのだろうと思いますね。

  • 徳田

    そうですね。

    不安があるので評判価値や実利価値など既に知られているものを買うんですが、既に知られてるものを売る場合は他社との差別化が必要です。

    知られていない場合は知って頂いて安心していただくステップがあるので、独自ドメインを使った越境ECの方がモールよりも難しいんですよね。

    難しいことをやろうとしてるので、カートが難しいとさらに厄介なので簡単なカートを使いましょうという意味でShopifyはいいのかなと思いますね。

  • 河野氏

    本当にそうですよね。

    やることいっぱいですし、越境になったらそれぞれの国、それぞれの文化に対して考えなきゃいけないことが増えるので、正直システムをいじったりするのに時間をとられてたらきりがないですよね。

  • 徳田

    Shopifyを使うとそれっぽいテーマでそれっぽいサイトができるんですが、よくちゃんと読んでみると全然導線設計ができてなかったり、ポエムっぽいコピーになってたり、誰に何を伝えようとしてるのかがよくわからないサイトが多いです。

    実はコンテンツのところが重要なので、そこをしっかり考える、ブラッシュアップしていくのに時間を使っていただくのが大事かなと思いますね。

越境ECの勝ちパターン

  • 徳田

    今回大全には書いていないんですが、プラスアルファの情報で越境EC5つの勝ちパターンというトピックを用意してきました。

    越境 ECは必ずしも独自ドメインのECだけでなく様々な方法で売り上げを最大化できます。

    モールと併用して売り上げを最大化という点で、例えばある競合調査をした時にお客さんの売り上げが500万だったとします。

    競合サイトで月初と月末で同じ商品を買ってみた時にShopifyて注文番号わかるじゃないですか?

    なので1001番から1050番だったら月50個売れてるとわかります。

    それで客単価で計算した時に月いくら売れてるかを見てみたんです。

    計算すると目標に対して圧倒的に売り上げが足りず、この市場ってそんなに儲からないということに気付いたんです。

    Amazon も見てみた時に月に付いてるレビューの数や在庫の数などをみてどのくらい売れてるかをひたすら計算して調べたんですよ。

    一番市場で頑張っている競合がお客さんが目標としてる売上よりも若干低いぐらいだったんですね。

    そもそも3~5年間頑張ってる競合がこの売上ということは、結構その目標を達成するのは難しいと判断したんですね。

    そこの市場性を判断した上で独自ドメインだけでなくモールを併用しなきゃダメだと結論づけたんですよ。

    最初はShopifyでこれだけ売り上げたいですという話をしてたんですが、実は市場性的に無理だとお伝えし、モールとShopifyのサイトを併用して売り上げを最大化することが重要だとお話しました。

    この市場性という観点は重要だと思っています。

  • 河野氏

    空想で行けると思ってやっちゃうと、実はそこには魚はいなかったといった話ですよね。

  • 徳田

    そうなんです。

    魚群探知機みたいなもので一旦目星をつけてからじゃないと厳しいです。

    独自ドメインでブランディングや認知を広げた上でモールに流す、モールでしか買わない人たちに買っていただくなどの併用をやっていただくといいんじゃないかと思っています。

  • 河野氏

    どこで買うかはお客様が選択すべきことであり、その選択できる場を用意するのは正しいUXを提供するって意味では考えた方がいいと言えますよね。

  • 徳田

    おっしゃる通りですね。

    ある程度Shopifyで認知を上げていくと逆に転売がモール上で発生してしまったりするので、ブランディングのためにも海外のAmazonとかを併用した方がいいですとお伝えしていますね。

    次にインバウンド顧客を引き上げて売り上げを最大化というところで、お土産屋さんとか観光名所のお土産のお菓子屋さんとかが、Shopifyを使って越境ECで月の売上100万いきたいですと言ってくださる方が多いんです。

    しかし実際に食べたことがないアメリカのお菓子やお土産とかっておそらく買わないじゃないですか?

    すごい有名で認知があれば別ですが、なかなか買わないので観光名所のお菓子を海外の方が買ってくれることって少ないと思います。

    そのためインバウンドが復活したタイミングで会員登録していただく、メールアドレスを登録していただく、QRで読み込んでShopifyのサイトに来てもらい、美味しかったらまた買うために越境に引き上げるなどのやり方があるんじゃないですかと伝えて、逆にあまり投資しないようにお伝えしたんですね。

    Google広告とか Facebook 広告で予算を投下して売ろうとしても売れる割合自体が少ないと思うので、ここはO2O:オフラインtoオンラインを考えてオフラインできた人にオンラインでも買っていただくことをやってみるといいんじゃないですかという風にお伝えしています。

  • 河野氏

    これはまさしくコロナ前に僕もすごく体験しました。

    京都の和菓子屋さんのブランディングをお手伝いした時に、やっぱり京都ってインバウンドで海外からお客様いっぱいいらっしゃってたんですね。

    京都の街を楽しく散策されている時に試食して美味しい、買って行きたいとなってもやっぱり荷物が多くなると嫌じゃないですか。

    なのでホテルへ届けるようにし、かつホテルに届けた時に英語やできる限り多くの言語を用意して、そこに「実際にご自宅へ帰られてからも越境でご注文できます」といったようなお手紙を入れたんですね。

    そうするとその方が帰られた後にほぼ必ずぐらいの勢いで感動して買ってくださりました。

    おっしゃる通り実際に体験しないとなかなか買えないものが多いと思うので、インバウンドが復活して日本に来てくださったらそのタイミングでいかに体験してもらうかがすごく大事ですよね。

  • 徳田

    そうなんですよね。

    いきなりサイトを作り、広告を出して買っていただくだけが越境 ECじゃないと知っていただけるといいのかなと思いますね。

    次がモールだけで売り上げを最大化です。

    とはいえ独自ドメインで売上をたつのは結構時間かかります。

    モールで既に月数百万、数千万売ってる会社さんが独自ドメインでEC始めると売上最初そんなに売り上げが上がらないのであれ?と思われます。

    モールで数千万ついてるから独自ドメインだったらもっと行くんじゃないかと期待される方が多いと思うんですが、モールにはもうすでに人がいてそれで売り上げが立つ。

    その分手数料を払わなきゃいけないので、どちらかといえばモールのルールが変わることを危惧して独自ドメインを始め、自分たちの中のチャネルを持っておくのはありだと思います。

    モールだけでもいいんじゃないかというのは商材によってはお伝えしていますね。

    これは国内でもあったりするんですかね?

  • 河野氏

    そうですね。

    モール向けの商品って結構あります。

    すぐ届いてすぐ使いたいものだったり、ある程度生活の中に組み込まれるもので価格が重要だったり、比較して決めてもらうことによってすごく強さが出るプロダクトとかだとモールの方が正直売上最大化されやすかったりします。

    あとはブランドや商品のお客様像がまさしくAmazonや楽天を使っている層だった場合は正直モールの方が全然上手くいくというのはあります。

  • 徳田

    そうですよね。

    モールが時計やバッグなどが本物かどうかを見極めてくれるといったところも売れやすい要因だったりするので、そういう商材の場合はモールの方がいいんじゃないですかともお伝えすることが結構多いですね。

  • 河野氏

    そのぶんだけ独自ドメイン側がしっかりした体験を設計しないとモール側に取られちゃうこともあると思うんですが、独自ドメインだけで売り上げを最大化することもあるんですよね?

  • 徳田

    弊社の事例で日本の抹茶を販売している サイトなんですが、月数十万ぐらいの売上から数千万ぐらいまで伸びたんです。

    やっぱり独自ドメインのメリットって顧客との接点を持てることや、まさにD2Cとしてのダイレクトに顧客の声を聞ける、顧客に対してメッセージを伝えられるところにあると思っています。

    思ったより卸をしている会社さんとかモールしてる会社さんって顧客がどんな人かがわかってないんですよ。

    だけどInstagramやウェブサイトを通してお客さんから問い合わせがきて、ニーズや悩みをいつも聞いて対応してる方って顧客の解像度が高いです。

    徐々にブラッシュアップしていきお客さんの欲しい商材、欲しい単位を改善していくと売上がどんどん伸び、店主自体の信頼がどんどん積み上がっていくんですね。

    それで売り上げがどんどん伸びていったのはありますね。

    職人肌の商材である包丁やノコギリ、お茶などは「あの人から買いたい」と思わせるのが独自ドメインでは結構ありだと思いますね。

  • 河野氏

    これはECに関わらず、海外で活躍されている日本の方は直接顧客とお話しされていて、ファンがいっぱい増えている気がします。

    職人肌というところを気に入っていただいているとか、顧客の個がすごく見える方が活躍してるイメージは結構あります。

    日本人の良さはすごく個人的な関わり・ミュニケーションによって特に発揮されるとも言えますよね。

  • 徳田

    おっしゃる通りです。

    そんなにお話がうまい方じゃないんですが、考えて喋っているというのが伝わり「やっぱりこの人はこの業界で信頼できる人なんだな」と感じました。
     

    次に海外の実店舗と連動するケースで、卸先のお店と越境ECとで連動して販売するようなケースですね。

    卸先の方にECサイトのQRを置いてもらったり、逆にECで卸先リストや実店舗リストを置き、近くにいる人は卸先の店舗に行ってもらい買えない人は越境で買ってもらえるようにします。

    するとだいたいセラーさん側が「実店舗とぶつかってしまうのではないか」と懸念されたりします。

    しかし実際は近くで買えるものだったら近くで買うんですよ。

    実際物を見て触って買うので、そんなにぶつからないですしプロモーションをして店舗に来店する数が増えるのでむしろデメリットはないです。

    むしろQRコードをよんでその商品の情報を持って帰り、越境だと送料がかかるので持って帰った上でもう一度来店していただくなども考えられます。

    越境で買っていただくというのが目標としてあると思うんですが、そこに物があり在庫があるのであれば実店舗で買えますし、最終的には全体の売上を底上げすることになるので問題ないとお伝えしています。

    実際に売上が相乗効果で上がっているので結構ありなのではと思いますね。

  • 河野氏

    今回のコロナ渦においてもすごく感じたのは、リアルな店舗はECとカニバるものではなく補完し合うものだということです。

    リアルな店舗が行けなくなるとと最初はみんなEC側によるので売上が上がるけれど、だんだんECも苦しくなってくると全体としてすごく感じられたので、これはやっぱり海外もそうなんでしょうね。

  • 徳田

    そうですね。
    補完関係にあるなと思っています。

    なので越境ECを始める時に単純にECだけで売るのではなく、Amazonに販路広げるもそうですし卸先の取引先を見つけるようなページも作りましょうとお伝えしています。

    エンドのユーザーさんの中に実際に良いと思ってくれた方が卸先の方を見つけてくださって、「こんな商品があるからよかったら仕入れたら?」と言ってくれたりしました。

    どこにバイヤーがいるかわからないので、ECに卸売ページみたいなのを作っておきそこで取引を開始していただく。

    すると少しずつ問い合わせ来て、最低発注ロットや配送料をちゃんとお伝えできるように準備しておけば取引先はポコポコと増えていくので、これは結構お勧めの施策ですね。

  • 河野氏

    今いろいろ話をお聞きしていて、やっぱり考えるべきことはShopifyありきよりは越境ECをやっていく上でお客様にどういう価値を届けるか、お客様がどういう人たちなのかを考えながら売り上げを最大化していかなきゃいけないとすごく感じました。

    Shopifyの活用はそういう意味で言うとあくまで手段にすぎず、こういった考えがあってこそShopifyの活用が生きてくるとも言えるということですよね。

  • 徳田

    おっしゃる通りですね。

    Shopifyの活用はあくまでも越境ECで売上を伸ばす手段の一つと考えています。

    自分たちのビジネスの中にどうやってShopifyを組み込んで売り上げを最大化するかを考えるのが本当に大事だと思っています。

    顧客の解像度で言うと国やエリアによって考え方が変わってきたり、好みが変わってくるのでその辺を理解しながら進めていけるといいのかなと思っています。

越境ECに最も必要な「覚悟」

  • 河野氏

    僕らもD2Cブランドさん含め日本のブランドさんをお手伝いしていると、越境ECもそうですしShopifyというものに対しても過剰な期待、このツールを使うことでやれると思われてしまうこともあります。

    しかし大事なことは、海外含めお客様がどういった方達でどういった趣味嗜好や思いを持ってるのか、その方たちにどうやって価値を届けるのかをしっかり考え続けながらShopifyなどを活用して実現していくことが大事だと徳田さんのお話をお聞きして思いました。

    しかしそれでも「とりあえずやれば売れるんじゃないか」という期待感をお持ちの人もいらっしゃるじゃないですか?

    そういった場合どんなお話をされてらっしゃるんですか?

  • 徳田

    最後のところで「覚悟ありますか?」とお聞きしています。

    結局「この人売り上げ伸びるだろうな」と思う人ってその商品を本当に世界に届けたいと思ってる人なんですね。

    ECに詳しい・詳しくないかではなく、本当にやり抜く覚悟があるかというところで人的リソースやお金、時間を割く覚悟はありますか?目標売上に対して実際このぐらいの予算や時間を割かなきゃいけないですが、それでも海外市場って攻めたいですか?と聞きますね。

    そんな簡単なものじゃないですよ。

    僕らとしては仕事を頂きたいのでいいですよとお伝えしたいですが、やはり1年後、3年後に良い関係を築いていきたいので「そこって御社の覚悟と、弊社も最後まで伴走するんだという覚悟両方が必要です」とお伝えします。

    そうするとムムムとなる方もいらっしゃるし、是非という方もいらっしゃると思うので、貪欲に成果を出したい、もっとお客さんのこと知りたいと思ってる人の方が成果を出しやすいですね。

  • 河野氏

    結局はお客様を理解し、お客様が何を求めているのかを考えられない限りは国内でも海外でもビジネスとしては成立しないですよね。

    そんなことをしてしまったらお客様に対して失礼だし、そこは意外と越境になると余計に忘れがちなのかもしれないですね。

  • 徳田

    そうなんですよ。

    国内だとしっかりお客さんのこと考えて作りこんでいるんですが、海外だとそこがおろそかになってしまったりします。

    「わかってるんだけど英語が」とか「顧客との接点が」といった所で出来ないというハードルがあるので、彼らができないところのハードルを少しでも減らせるように普段ご支援させて頂いていますね。

  • 河野氏

    そういった意味では散々使い古された言葉ではあるけど、大事なのはおもてなしってことなんだろうなってすごく思いますね。

  • 徳田

    そうですね。

    僕のパートではこんな話をしていますが、Shopify大全は結構中身の濃い内容がたくさん盛り込まれています。

  • 河野氏

    徳田さんのパートも含めて濃すぎるので、是非皆さんご覧になってみてください。

    逆に言うと今回Shopify大全はまさしく今徳田さんがお話しいただいた通り、決してこれをやればいけるという話ではなく考え方のフレームワーク:考えるための基礎といったものを皆さんにお渡ししていきたいということがベースにあります。

    そのため、読んで全て解決するという訳ではなく、読むことによって解決するための体力がつくといった感じで読んでいただくとすごくいいのかなと思っております。
     

    結局はまさしくおっしゃる通り覚悟を持って自分たちの商品やブランドを日本の国内の人達も含めて世界の人たちに買ってもらいたいと思うことです。

    やっぱり最後の最後が自分自身で何とかするしかない、ということがビジネスとして絶対なのでそのための道筋を作っていく。

    なので徳田さんも僕も今回執筆者のみんな含めてだと思いますが、扉の前まで連れては行けるけど扉を開けるのはやっぱり本人というのは、やはり一つ重要なテーマかなと思いますね。

    僕も自信を持って皆さんに読んでいただきたいなと思ってます。

  • 徳田

    ありがとうございます。
    8月24日から発売しているので、みなさん良ければお手に取っていただければと思います。

    ありがとうございました。

  • 河野氏

    ありがとうございました。

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