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SEOで成果が出ないのはなぜ?成功企業が実践する「状況×姿勢」の2軸戦略と7つの共通点 | メディアグロース舟崎氏
- 2025.07.17
- SEO

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SEOで成果が出ないのはなぜ?成功企業が実践する「状況×姿勢」の2軸戦略と7つの共通点 | メディアグロース舟崎氏
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この記事では、SEOで成果が出やすいクライアントの共通事例についてご紹介します。
【株式会社メディアグロース代表取締役 舟崎友貴氏】
SEO歴10年のSEOスペシャリストとして活躍。
億単位のバリエーションでのメディア会社の売却経験あり。【世界へボカン株式会社 代表取締役 徳田 祐希】
日本の魅力を世界へ伝えるというミッションの元、
17年にわたり、多国籍メンバーと共に越境EC、海外BtoBマーケティングに取り組む。
越境EC企業の年商を35億→500億、約29倍の成長を導くなど数多くの実績を残す。
Shopifyマーケティングエキスパート。
SEOのプロ|株式会社メディアグロース代表取締役 舟崎友貴氏の自己紹介

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世界へボカン株式会社 徳田祐希(以下:徳田)
こんにちは、世界へボカンの徳田です!
本日はSEOで成果が出やすいクライアントの共通事例について、メディアグロースの舟崎さんにお話を伺いたいと思います。
よろしくお願いします。まずは、簡単に自己紹介をお願いします!
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株式会社メディアグロース 舟崎友貴氏(以下:舟崎氏)
株式会社メディアグロースの舟崎と申します。
弊社は自社のWEBメディア事業と、あとはSEOのコンサルティング事業を主にやっているような会社になります。
本日はよろしくお願いいたします!
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徳田
SEO歴10年以上のめちゃめちゃ大御所じゃないですか!
そんな有名な舟崎さんに、どんな会社がSEOで成果につながるか~みたいなところを伺って、これを見ている方が「こういう準備をしなきゃいけないんだな」とか「こういう体制でやるべきなんだな」というのを理解してもらいたいなと思っているんですけど、ポイントみたいなのってあったりしますか?
SEOで成果を出す企業の2つの軸とは?

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舟崎氏
大きく二軸でお話させていただきたいなと思います。
まず1点目がその会社さんの置かれた状況によって、同じような取り組み方であっても成果が出やすい出づらいみたいなところがあるので、置かれた状況に関するような観点と、もう1つがSEOに対してどういう姿勢で取り組んでいただけるのかみたいな。
取り組みの姿勢みたいなところの二軸でお話させていただければと思います。
SEOで成功する企業の共通点①:企業規模や認知度の影響

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舟崎氏
まず状況みたいなところになるんですけども、主に3点ありまして……
こんな会社さんが成果が出やすいなというところ。
まず1点目が、大手企業さんとかその業界で有名な企業さんですね。
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徳田
なるほど。
ドメインが強いみたいな感じですか?
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舟崎氏
おっしゃる通りです。
これはなんでなのかというと、現代のSEO対策において、個人的には被リンクと言われるような他のサイトからどのぐらいリンクがついているのかであったり、どういった質のリンクがついているのかというところのSEOへの影響度ってとても大きいなと思ってるんです。大手企業さんとかその業界で有名な会社さんで、被リンクがついているような。
とても質の良いような被リンクが大量についているようなケースが少なくないなと思っておりまして。最初からアドバンテージがあるような状況で、SEOを始められるというところがあるんですね。
なのでやっぱり大手企業さんとか、その業界で有名な企業さんというのは、置かれた状況的にはかなり有利な状況からSEOを始められるというところはあるかなとは思います。
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徳田
結構舟崎さんは大手さんのメディアのグロースみたいなところをやることが多いんですか?
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舟崎氏
そうですね。
直近ですと新しく契約を開始するような会社さんの、だいたい半分ぐらいが上場企業さんだったりしますね。
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徳田
なるほど。
じゃあもう中小は受けていないみたいな?
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舟崎氏
いえ、そんなことないです。
たまたまお問い合わせいただくのが、大手さんとか上場企業さんとかその上場企業さんの子会社さんだったりするので、そういった会社さんのケースが多いんですけども。中小企業さんであっても、結構ご支援させていただくケースは多いかなとは思います!

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徳田
ちょっとDRが低いみたいな、ドメインのレートが大手さんと比べて低くても支援可能なわけなんですか?
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舟崎氏
そうですね。
その場合はまず被リンクを集めて、戦えるような土俵に持っていくみたいなところの優先度を上げて行わせていただきますので。最初の方って外部対策。
キーワードの選定と外部対策ばっかりやってるみたいなところからスタートさせていただくことによって、わりと戦える土俵に持っていくみたいなところもご支援させていただいたりしています。
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徳田
じゃあ置かれている環境によって強いところだったらちゃんとコンテンツを拡充したり、足りていないところ補っていくというところをやっていって。
そんなにドメインが強くなくても、そこを強化していくみたいなところからご支援可能なんですね?
置かれてる環境に問わず
メディアグロースさんは受けてくれると?
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舟崎氏
ただ、また2つ目の条件があるんですけども……
SEOで成功する企業の共通点②:競争環境の影響を受けにくい事業領域

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舟崎氏
2個目がレッドオーシャンすぎない領域で、事業をやられているというところでして。
レッドオーシャンって何におけるレッドオーシャンなのかというと、ビジネス上 レッドオーシャンかどうかというよりは、SEO市場でレッドオーシャンかどうかというところでして。たとえば極論カードローンを今から始めますみたいな会社さんの支援をしてくださいと言われても、上げるのって無理だなと思っていまして……
要は被リンクだったりとかドメインの差分を埋められる範囲で事業展開されているような会社さんでしたら、中小企業さんでも結構ご支援させていただくとグッと伸びたりはするかなとは思っております。
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徳田
それって、黙って受けてしまうことも出来るのに、ちゃんと「これは勝てないよ」と言ってくれるんですね?
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舟崎氏
そうですね。
結構性格的にやっぱり揉めるのとかがあんまり好きではないというようなところですし、不誠実なことをするのがあんまり好きじゃないタイプなので。無理そうなところはお断りさせていただいたりはしていますね。
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徳田
ちゃんと貢献できる会社さんの仕事を受けるというところですね。

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舟崎氏
はい。
3つ目がそのサイト自体のお話なんですけど、致命的なマイナス要素がないというところです。致命的なマイナス要素って結構発生しているケースがあるなと思いまして。これは過去の別のSEO会社さんの施策によって発生しているケースもあったりするんですね。
たとえばなんですけども、昔そのペイドリンクがすごい流行った時期とかがあったじゃないですか。購入したような被リンクが大量についていまして、指導ペナルティも受けた履歴がありますみたいなケースであったり。
あとは過去に大量に記事を作ったほうが良い、いわゆるキュレーションメディアが流行っていた時代とかがあったんですけども。そういうときに作ったような、サイトのマイナス要素になりうるような低品質コンテンツと見なされたような記事が大量にあるようなサイトとかですね。
そういう場合については、1回マイナス要素を解消して、通常の状態に戻すみたいなところも時間がかかってしまうので。
こういったマイナス要素がある会社さんというのは結構大変ですし、逆にない会社さんというのは最初から伸ばす施策というところを打つことができるかなと思いますので、これも1個の置かれた状況での条件になりうるかなと。
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徳田
なるほど!
では、マイナスの場合はマイナスを0に戻す。
0をプラスにするという。2段階あるわけじゃないですか。そこから納得がいっている場合は受けられるんですか?
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舟崎氏
そうですね。
納得いっている場合はご依頼いただくケースがあるんですけども、マイナスの要素を戻すってご経験があるかもしれないですけど、結構難しく……アップデート待ちみたいになっちゃうときもありまして。
直していっても次のアップデートで戻るみたいなケース。挙動をすることが多いかなと思いますので、そのアップデート待ちというところをご理解いただくと。でもそのアップデート待ちも次のアップデートなのか、次の次のアップデートなのか。
またそこもあったりしますので、そういった挙動になることは多いかなと思います。
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徳田
そうすると施策の優先順位としてSEOじゃないよねとか、PPCだったりとかSNSだったりとか、別の施策をやった方が良いよねみたいなところをご提案するというか。
お話されるということですね?
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舟崎氏
そうですね。
あとはドメイン自体取り直しましょうか、みたいな話をするケースもあります。
SEOで成功する企業の共通点③:社内の取り組み姿勢と教育体制

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徳田
ちょっとお話を聞いただけで、とても誠実な印象を受けたのですが、後者の取り組みの姿勢みたいなところってどんなところなんですか?
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舟崎氏
これも何点かあるんですけど、まず1点目が、SEOに対して会社であったりとかご担当者様が
熱量を持っていただいていて、協力体制があるというところが大きいかなと思っております。
協力対策がある会社さんほど伸びているな、と。やっぱり今のSEO対策ってSEO会社に丸投げだと、伸びきらないみたいなところがありまして……
理由としては、たとえばこういった被リンク戦略をうちが作りました。弊社で作らせていただきました、と。そのときに実行いただくみたいなところって、こっちでできることであれば実行させていただきたいんですけど、どうしてもその会社さんありきじゃないとできないみたいな施策もあったりするんですね。
こうやってインタビューを受けていただいたら、インタビューを受けることで被リンクをもらえますので。
「やりましょう」とかっていったとしても、動いてくれなかったら被リンク獲得ができないみたいなところがありますので。
そこの施策の実行みたいなところを熱量高くやっていただける会社さんは、すごい結果が出やすいですし、逆に全然ご協力いただけない会社さんは伸びが緩やかになってしまうなというような印象はありますね。

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徳田
確かに。
僕らこの前ののこぎりカンナのサイトのSEOをやったんですよ。でものこぎりカンナ ゼロベースで僕らが書くよりも、お客さんに1回コンテンツ アイデアをもらってから、僕らが英語にした方がキーワードを選定して英語にさせていただいた方が上がるんですよね。
そういう協力体制、大事ですね!
生成AI時代におけるSEOコンテンツ作成のポイント

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舟崎氏
大事ですね。
記事のところはまさにそうですね。
そして2個目。今おっしゃっていただいたところになるかなと思っているんですけど、記事を自社で執筆できる体制を持っている会社さんは、上がりやすいなと思っています。これが生成AIが出てきてから、この傾向は加速したなと個人的に思っていまして。
コンテンツにおいて、記事で上位表示させるためには2点必要かなと思っていまして。まず1点目が検索意図を満たすような記事の構成になっている。
見出しを作れるみたいなところと、あとは独自性のある内容を執筆できるみたいなところの2つが必要でして。
以前はこの1個目だけだったとしても結構上がるような感じだったんですけども、やっぱり生成AIが出てきてから独自性だったり、専門性みたいなところを非常に強く見られているなと思いますので。ここの部分ってSEO会社だけだと出しづらいみたいなところがありますので、お客様の協力をいただけるのであれば成果につながりやすいなと思いますね。
検索意図を満たすSEOコンテンツと独自性の重要性

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徳田
検索ニーズとかインテントを意識した構成案はだいたい作れると。
そこで生成AIで作っちゃうから、差別化ができなくなっちゃうということですね。
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舟崎氏
そこを作るのも結構難しいと思っていまして。
完全生成AIだとしっかり満たしきることって難しいなと思いますので、弊社はどちらかと言えば人力でめちゃくちゃ丁寧に見出しだったり、いまだに作ってるみたいな形にはなります。そこが難しいのが、要はSEO会社に丸投げしちゃったときに、外は良い、構成までは良いんですけども構成の中が悪くなるみたいな形なんですね。
悪いというのは最低限度の技術はできると思うんですけども、その会社の独自の意見だったり、その会社さんだからこそ提供できるような内容みたいなところを盛り込めなくなってしまうので。
そこが良くないみたいな形になります。
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徳田
なるほど。
取り組む姿勢というか、体制みたいなところが大事なんですね。
ビッグワード・ミドルワードに注力するSEO戦略

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舟崎氏
大事ですね。
なので記事数はいっぱい作らなくて良いので、弊社の場合ですと、結構ビッグワードとかミドルワードとか。
上がったときにインパクトが大きいところ以外、ところを重点的に支援させていただくことが多いんですけども。そんな記事数はいらないので、この本数。
たとえば1、2本とか3、4本だけでも、毎月頑張ってくださいみたいなことを申し上げてビッグワードとかを上げていただくみたいなケースは多いかなと思います。
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徳田
そうなんですね!
そんな月数本で上がってくることってありえるんですね?
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舟崎氏
上がってきます。
今って本当に網羅性みたいなアルゴリズムってどんどん薄くなっているなと思いまして。
網羅性よりはヘルプコンテンツシステムというものが実装されてからは、低品質なコンテンツがあると逆に高品質な記事の順位も落ちてしまうみたいな。そういったアルゴリズムの傾向がありますので、基本的には少ない記事でも良いので質が高くて、それ以外の部分をしっかり整えるみたいなことをやるとミドルビッグでも上がる傾向があるかなとは思います。
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徳田
これからは意図的にかもしれないですけど、1記事あたりのコストを上げてもちゃんとしたものを作っていった方が良いということですか?
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舟崎氏
そうですね。
逆になんならノークエリとかテールワードみたいなところって、どんどん価値は下がっていっているなと思いまして。特にノークエリみたいなところって、ノークエリを取るのであれば、なんなら潜在層に対してのクエリだと思いますので。
SNSマーケティングをやっていただいて、そっちの方が教育がしやすいのでCVRは高いんですね……なのでそうやっていただいた方が、コストパフォーマンスは良いと思いますので。
SEOはあくまで準顕在層、顕在層の刈り取りとして使っていただくのが一番費用対効果は上げやすいかなとは思います。
効果的なリソース配分の考え方(SEO vs SNS)

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徳田
なるほど。
ECだったらコンバージョンとか、BtoBサイトだったらリードの獲得みたいなところのゴールにちゃんとたどり着いているクエリじゃないと、上がっても意味ないよねというところですね。
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舟崎氏
そうですね。
上がってもCVRはすごく低いですし、であればそのリソースってSNSとかに割いていただいても良いと思いますし。以前は網羅性があったので、それを上げることによってビッグミドルが上がるみたいな仕様だったと思うんですけども。
最近ってそこまで密接な結びつきみたいなところはあまり感じていませんので、であればビッグミドルに専念してそこに予算をガッと割いた方が費用対効果は良いんじゃないかな?と思っています。
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徳田
なるほど!
自分たちのサイトを見てもらって「どんなことをしたら良いか分からない」人は、1回舟崎さんに相談しておくと良いですかね?
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舟崎氏
そうですね。
弊社の方にご相談いただければ、こうやっていったら良いという戦略は簡単にお伝えさせていただきます。SEOの教科書という、100ページぐらいの資料を最近作ったんです。
その資料が無料でダウンロードできるようになっていますので、「まずどうやっていけば良いのかわからない」とか「どうSEO対策をやっていけば良いのかわからない」
「SEOの基礎のところとか重要なところだけ、ちょっとピックアップして重点的に学びたい」という方、知ってみたいみたいな方は、ぜひダウンロードしていただけたら嬉しいです。
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徳田
誠実に真摯に向き合ってくれるSEOのパートナーとして、ぜひチェックしてみてください!
本日は、貴重なお話いただきありがとうございました。
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舟崎氏
ありがとうございました!
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