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SEO会社に依頼する前に準備すること! | メディアグロース舟崎氏
- 2025.07.31

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SEO会社に依頼する前に準備すること! | メディアグロース舟崎氏
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この記事では、SEO会社に依頼する前に準備することについてご紹介します。
【株式会社メディアグロース代表取締役 舟崎友貴氏】
SEO歴10年のSEOスペシャリストとして活躍。
億単位のバリエーションでのメディア会社の売却経験あり。【世界へボカン株式会社 代表取締役 徳田 祐希】
日本の魅力を世界へ伝えるというミッションの元、
17年にわたり、多国籍メンバーと共に越境EC、海外BtoBマーケティングに取り組む。
越境EC企業の年商を35億→500億、約29倍の成長を導くなど数多くの実績を残す。
Shopifyマーケティングエキスパート。
SEOのプロ|株式会社メディアグロース代表取締役 舟崎友貴氏の自己紹介

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世界へボカン株式会社 徳田祐希(以下:徳田)
こんにちは、世界へボカンの徳田です!
本日もメディアグロースの舟崎さんに、SEO会社に依頼する前に準備することについてお話を伺いたいと思います。
よろしくお願いします!
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株式会社メディアグロース 舟崎友貴氏(以下:舟崎氏)
株式会社メディアグロースの舟崎と申します。
主に事業としてはSEOの自社のメディア事業と、SEOのコンサルティング事業をやっております。
SEOに特化したような事業をやっているような会社になっています。
よろしくお願いいたします!
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徳田
前回はこんな会社がSEOで成果を出してるよみたいな話だったり、こんな会社さんはうまくいかないよ、みたいな話を伺ったのですが、「これをやらないとお金を溶かすよ」みたいな気をつけるべきポイントを伺えればと思います。
SEOを始めるべきでない3つのケース

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舟崎氏
まず前提としてSEOって非常に今集客チャネル。
SNSの登場によって、多様化していると思うんですけど、個人的には多くの会社がやるべき重要な集客チャネルであるなと思っています。理由としては、今すぐ買いたいような層であったり、悩みが明確ないわゆる顕在層、準顕在層に対して安定的にアプローチできるような貴重なチャネルになっているからです。
ただそれでもやるべきではないよねみたいな会社さんが中にはいらっしゃるのも事実なので、いくつかパターンを分けて紹介させてください。

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舟崎氏
まず1点目が、すぐに集客したいという会社さんです。
たとえば自分もそうだったのですが、創業し立てですぐお客さんがいないと明日には会社がなくなるかもしれないみたいな。来月会社がなくなるかもしれないと。
キャッシュフロー的にまずいみたいなケースだったら、それはSEOではなくてもう少し成果が出るために時間を短縮できるような広告などに予算を使っていくべきだなと思います。あと2つ目がそもそも市場が存在していないみたいなケースです。
SEOって基本的には何かのキーワードで上位表示させて、そこから集客するようなユーザーに対して、物を売ったりとかサービスの利用につなげていくというような形だと思いますので。
そもそもキーワードの検索ボリュームが存在しない市場みたいなところであったら、やるべきではないかなと思います。最後はこれは結構判断が難しいところではあるんですけども、あまりに競合性が高すぎる業界みたいな形です。
たとえば今から新しくできた会社さんが、カードローンの事業とか、そういった事業を始めましたと。
今からSEOで集客をしたいというと、ほとんど無理なんじゃないかなと思いますので。
業界的にSEOの難易度があまりに高いみたいな業界は、やめておいた方が良いかなとは思います。
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徳田
なるほど。
今の3つのポイントを見て、SEOが優先的な施策じゃないのではないかって判断することもあるということですね。
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舟崎氏
そうですね。
SEOをやるべきかどうかの判断みたいなところは、重要になるかなとは思います。体感なんですけど7割ぐらいの会社、7、8割ぐらいの会社さんはSEOをやった方が良いんですね。
でも2、3割は明らかにやるべきじゃないなという。
弊社のお問い合わせですとそのぐらいの割合かなとは思っております。
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徳田
クエリがなかったりとか難易度が高かったりとかあるんですね。
SEO施策の目的を明確化

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舟崎氏
2つ目がSEO対策の目的の明確化になります。
これも依頼するようなSEO会社さんであったりとか内製でする場合、やるという意思決定をしてからのすり合わせでも良いかなとは思うんですけども、目的によってSEO対策の方向性って全然違ってくるなと思っています。たとえば認知を高めたいですみたいなところであれば、SEO難易度がそんなに高くなくて、多少関連していて検索ボリュームが多いキーワードに対して重点的にSEO対策を行っていくと良いかなとは思うんですけども、逆にコンバージョンが欲しいとかお問い合わせが欲しいとなると、検索ボリュームが大きいキーワードを対策しても意味がないことが多いんですね。
たとえば2万回ありますとかってなったとしても、そこで上げたとしても、結局ユーザーって情報収集段階だったりするので。
コンバージョンの導線とかを工夫しない限りは、全然お問い合わせとかにつながらないというケースが多いかなと思います。本当に目的を決めないと、SEOの方向性ってぐちゃぐちゃになってしまうなと思いますので、しっかりと目的を最初に明確化していくということが重要になってくるかなと思います。
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徳田
目的に沿ってキーワードの優先順位とかも変わってきますからね。
目的に沿ってキーワードだったりとか施策の優先順位って、結構変わってきたりしますもんね。
計測環境の整備

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舟崎氏
3つ目が計測環境の整備になります。
これはSEOをやると意思決定をしてから、早い段階で決めていっても良いかなと思うんですけども。
基本的にはサーチコンソールとGA4は、少なくとも最低限導入していただきたいなと思っています。サーチコンソールとGA4の導入がないと、どういったキーワードから流入がしているのか、どのぐらい表示回数があるのか、どのぐらい流入数があるのかってことであったり。
どのページからコンバージョンしているのかまったくわからない状態になります。なので、サーチコンソールとGA4の導入は最低限していただきたいですね。
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徳田
サチコだけだとクエリは見えるけど、GA4が入っていないとコンバージョンデータが取れないからどの受け皿を優先的に対策していくべきか?という意思決定が難しくなりますよね。
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舟崎氏
難しいです。
あと効果計測ができないですね……どのぐらいSEO経由でコンバージョンができているのか、というところわからないので。
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徳田
確かに。
過去データがあることによって、SEOを頑張ったことによって、どれくらい伸びたかというビフォーアフターも見えますよね。

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舟崎氏
その通りです。GA4は導入しているんですけども、イベントの設定が適切にできていないみたいなケースも結構ありまして。
2パターンあって、まずはGA4のイベントって基本的にGTMというタグマネージャーの方で設定すると思うんですけども。
GTMでの設定ができていないので、イベントとしての計測すらされていないみたいなケースですね。
あとイベントとして計測されているんですけど、キーイベントとしてマークがついていないので、ちょっと若干分析がやりづらいみたいなケースが2つあるかなと思います。なのでこの2ステップでちゃんとGTMのGA4の設定をしていただくと、計測関係としては良いかなと思います。
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徳田
全然わからない人には、そこからやってあげるんですか?
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舟崎氏
そうですね。
「こうやってください」というような指示書を作って、やってもらったりしてますね。
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徳田
なるほど。
SEOの成果をきちんと検証できる環境整備からやってくれるのですね。
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舟崎氏
あと結構弊社ですと、サイトにもよるんですけど、結構細かく計測の設定をこうしてくださいとお伝えさせていただくことが多くて。
たとえば記事のサイトとかであれば、基本的には記事内でフォームが設置されて、コンバージョンが完結するケースって少ないじゃないですか。
なので記事からお問い合わせフォームに行って、お問い合わせフォームでコンバージョンするときに、記事内にある導線のクリックをイベントで計測しておかないとクリック率が低いのか、それともフォームのCVRが低くてEFO対策が必要なのかがわからない……みたいな感じになっちゃうのですね。なのでここの記事内のこのボタンごとの計測環境も、しっかり設置しましょうみたいなことをお伝えさせていただくケースもあります。
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徳田
舟崎さんの動画を見ていると、メディアをやっている方独自の考え方だなって思いますよね。
CVRどう上げるかみたいな視点ですよね。
CTRを上げなきゃみたいなところもあるので、そこまで見てくれるんですね。
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舟崎氏
そうですね!
基本的にやっぱりSEOって手段だと思っていまして、目的ではないなというふうに思っていますので、その手段となったときにコンバージョンであったり、売上の最大化みたいなところが重要になりますので。
結局CVRを追うみたいなところが、重要だったりするなと思います。
リスティング広告データの活用

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舟崎氏
4つ目がリスティング広告を運用している場合は、コンバージョンのデータの整理であったり、共有できる体制みたいなところを作っておいていただくとスタートダッシュが切りやすいかなと思います。
もしリスティングのデータ、弊社に共有いただける場合については、そのリスティングでコンバージョンが出ているキーワードから逆算してSEO対策もしていくということができますので、いちいち仮説検証する手間がなくなるんですね。
このキーワードはコンバージョンが出そうだなというような仮説を元に上げて、出たか出ていないかというところを検証するのではなく、いきなりこのキーワードが上がれば間違いなくコンバージョンが出ることがわかっているので。
自信を持って上げましょう!というご提案ができるので、ショートカットにつながるなと思っています。
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徳田
施策の優先順位が明確になりますね。
サイト変更可能な状態の確認

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舟崎氏
最後5点目がサイトを、これはあんまりないケースなんですけども。
サイトを変更できる、変更修正できる状態になっているのかの確認になります。結構本当に滅多にないケースなんですけども、以前弊社でご支援させていただいた会社さんの中で、サイトが実は変更できないことがあとから発覚したみたいなことがあったんです。
キーワード設計だったりとかページの設計をして、じゃあこれ通りに改修してくださいと言うと、引き継ぎがうまくできていなかったようでして……
退職したエンジニアしかいじり方がわからなかったので、外部の制作会社を入れても、そこの調査にめちゃくちゃ時間がかかりますみたいなことになって。
全然進みませんみたいなことがあったんですね。なのでしっかりそのサイトの修正みたいなところが内製でも外注でも良いんですけども。
できるような状態になっているかというところは、確認いただいた方が良いかなとは思います。
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徳田
これ意外とあるですよね……
僕らもめちゃめちゃ指示書を作って、これ直してくださいって依頼して。
Shopifyだったんですけど、これShopifyだけどここの部分直せませんみたいなことがあって。
そんなことある?というのを指示書を作ったあとにあって、結果リニューアルしました。
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舟崎氏
本当にそういったことはあるなとは思いますね。
あとはよくあるのが、事業譲渡して譲渡で引き受けた側の会社さんからご依頼を受けて、これをまるっとやってほしいみたいな形で、その引き継ぎがうまくいっていないんですね。事業譲渡のときに。なのでそういった仕様書みたいなものも引き継がれていないので、どういじるのか誰もわかりません、と。
あとから外部の会社を入れて調査しないといけないんですけども、太古のサイトとかだとフレームワークを使っていないので、調査にすごい時間がかかりますみたいなケースも結構あったりはしますね。
無料相談の活用

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徳田
なるほど。
こういった5つのポイントをしっかり確認して、そもそも舟崎さんに依頼する前の準備段階で、ちゃんとできていないとそこのキャッチアップのところで時間がかかっちゃうよねということですよね?
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舟崎氏
そうですね。
基本的にSEO会社と壁打ちしながら、確認していく形でも良いかなと思います。
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徳田
こういったところから相談しても良いんですよね。
ちなみにSEOの知識がまったくない人はどうしたら良いんですか?
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舟崎氏
SEOの知識がまったくなくて、まずやるべきかどうかの判断であったり、基本的なところを相談してほしいみたいなそういったニーズがある場合については、弊社の無料相談みたいなところでやっていますので、お問い合わせいただいても良いです。
今SEOの教科書というような100ページぐらいあるような資料を作らさせていただきましたので、それを見ていただければある程度SEOの進め方であったり、本当に押さえなきゃいけない重点的なSEO項目というのをまとめさせていただきましたので、そちら資料を無料でダウンロードしていただく形でも良いかなと思います。
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徳田
なるほど。
結構これを押さえていないSEO会社が多いなって思っていて、ちゃんとお伝えしていなくて、半年後1年後に売上につながっていないとか。
利益につながっていないとか多いのかなと思うので、すごい前半のお話も含めて誠実な舟崎さんに相談したいなと思いました。本日は、貴重なお話いただきありがとうございました!
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舟崎氏
ありがとうございました!
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