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Ahrefs Tokyo MEETUPレポート!生成AI、LLMOに対してSEOに取り組む現場の人はどのように向き合うのか?
- 2025.05.23
- セミナー

2025年5月22日WeWork リンクスクエア新宿で開催されたAhrefs Tokyo MEETUPにAhrefsアンバサダーとして参加しました。当日は、AhrefsからCMOのTim氏、LANYの竹内氏、SEO研究チャンネルの平氏が登壇し、今、話題のLLMOへの向き合い方やAhrefsの活用事例などが発表されていました!
本レポートでは特にAhrefsのCMO Tim氏のプレゼン内容を中心にレポートをしていきたいと思います。これからLLMOをどのように向き合っていくべきかを考えている方は必見です。
Ahrefs Tokyo MEETUPレポート
生成AI、LLMOに対してSEOに取り組む現場の人はどのように向き合うのか?
当日のアジェンダとして、
・Ahrefs 日本マーケティング統括のTAKA氏のウェルカムスピーチ
・Ahrefs CMO Tim氏の「AIはSEOにどんな変化をもたらすのか?」
・LANY 竹内氏の「LLMO時代の到来」
・SEO研究チャンネル平氏の「2025年のAhrefs活用」
・LIVE Q&Aセッション
・ネットワーキングという内容でした。
とにかくスピーカー一人ひとりの内容がとても濃く、興味深いモノでした。時間が許すのであればあと15分ずつ延長し欲しいくらいの内容でした。
AIはSEOにどんな変化をもたらすのか?
その中でも今回は、CMOのTim氏(以下、Tim氏)のセッションのレポートを中心にお伝えしたいと思います。
AI、LLMOにまつわる3つの質問
Tim氏は、
1. AIによって検索トラフィックは死滅してしまうのか?
2.AIChatbotからどのようにトラフィックを得るのか?
3.AIを活用して、マーケティングの効果を10倍にする方法とは?
という3つの質問を投げかけました。この3つの質問に沿って、スピーチは展開されていきます。
1. AIによって検索トラフィックは死滅してしまうのか?
答えはNoです!
日本国内、海外問わず、AI OverviewやChatGPT、Google modeなど、AIによる検索の話題が尽きません。また、AIOにより、自然検索のCTRが大幅に下がり、サイトへの流入数が減ったレポートも数多くあります。
しかし、これは一部の問題であり、MOZのRand Fishkinによると、2024年のGoogle検索は20%成長しており、373倍ChatGPTより検索されています。つまり、成長はしているものの世の中の総検索数におけるインパクトは、まだ小さいということです。
2024年の検索エンジンシェアのデータを見てみるとGoogleは93.57%と依然として大きなシェアを持っており、実はChatGPTは0.25%しかありません。
ChatGPTが最もメジャーな生成AIプラットフォームなのにもかかわらず、0.25%です。また先日、Google IOで発表されたGoogle modeの話もあるようにChatGPTがこのまま検索のシェアを伸ばし、Googleを脅かすほどの存在となるのは考えにくいでしょう。
それでは、GoogleがAI Overviewにより、私たちの情報をユーザーに提供し、クリックをさせない状態に対して、どのように捉えれば良いでしょうか?
2.AIChatbotからどのようにトラフィックを得るのか?
次のトピックはAIChatbotからどのようにトラフィックを得るのか?というものです。
実はAI Overviewで明らかにCTRが減少したことで話題にはなっていますが、これまでもGoogleは広告や関連検索、強調スニペット、People Also Ask(他の人はこちらも質問)など、様々な手段でクリックを奪ってきました。
また、AI Overviewがどの程度、表示されているかを見てみると・・・18000キーワードの調査によると87%の検索でAi Overviewが表示されず、表示されたのは13%で、多くがインフォーメショナルクエリでした。
インフォーメショナルクエリは、今後もAI Overviewにより、クリックが減ることが予想されるでしょう。
インフォーメショナルクエリがAI Overviewで表示されてしまう場合、情報を取得してしまうので、その後、クリックされるということは考えにくい。また、ChatGPTもどうようにトラフィックを得るということはなかなか考え難い。そのため、これからはChatGPTからクリックをどのように得るかではなく、
「ChatGPTで、メンション(言及)されるにはどうしたら良いか? 」
ということを考えることが重要です。AI検索を通してブランドがおすすめされ、それが自然検索のトラフィックに反映されるようになります。
どのくらいの頻度で「適切な言葉」であなたのブランドがメンションされているでしょうか?
Ahrefsが提供するBrand Radarを使用することで自社と競合を比較したときに、どの程度、自社が特定のトピックで生成AIに言及されているかを確認することが可能です。
例えば、「SEOツール」に関する情報がAi Overviewで言及されたとき、27%の確率でAhrefsが言及されています。これはとても大きな数値です。
今はAI Overviewのデータを確認することができますが、数か月以内にChatGPTやPerplexityのデータも収集できるようになります。
3.AIを活用して、マーケティングの効果を10倍にする方法とは?
次にAIを活用してマーケティングの効率を上げる方法について解説します。
Ahrefsによる90万ページの調査によると、
完全にAIのみでコンテンツを執筆しているのは、全体のわずか2.5%で
完全に人のみで記事を執筆しているのは、全体の25.8%
そして人間が書いたものをAIでチューニングしているのが71.7%でした。
Ahrefs内にもAIライティング機能があり、コンテンツの改善やリライトに使用することができます。
結びとして、
1. ChatGPTの検索数はGoogle検索の373倍少ない
2. Google検索数は2024年も20%伸びている
3. Google AI overviewによって35%のクリックが減少している
4. AI chatbotはこれから重要なチャネル
5. AIを使用してボタン1つで素晴らしいコンテンツを生成することを期待してはいけない
6. AIを活用して自身のコンテンツを改善していくのがあたりまえになっていくでしょう!
結び LLMOに悲観せず、向き合っていく
この後の竹内さん、平さんの含めてLLMOに向き合い、これからAI検索に向き合うことが大事という話をされていました。
先日、シンガポールで参加させて頂いたAhrefs evolve miniも含めてAIOやChatGPT、AImodeの台頭により、サイトへの訪問数は減少することが考えられます。その分、新しい検索手段であるAIにメンションされるためにはどうしたらよいか?という視点で対策していくことが大事です。
弊社でも海外向けWebマーケティングでクライアント支援させて頂くうえで、LLMOへの向き合い方について話していきたいと思います。
Ahrefsさま素敵なイベントの開催ありがとうございました!
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