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はじめてのShopify Mailchimpで実践 海外メールマーケティング(初期設定編)

メールマーケティングは越境ECでも効果的な施策です。
FacebookやYoutube等のいわゆる借りてきた土地で登録者を増やしても、それぞれのプラットフォームのアルゴリズムに影響を受けてしまうと、得られるトラフィック数に影響を及ぼす可能性があります。
一方、メールマーケティングは、見込み客のメーリングリストが用意できれば最も安定してユーザにリーチできる施策です。
その為、今改めてメールマーケティングの価値が見直されています。
弊社で運営している越境ECサイトでも新着アイテムの入荷時に、以前購入してくれた顧客に対し、新着アイテムお知らせメールを配信する事でリピートを促す等、ロイヤルカスタマーへリーチする手段として活用しています。
しかし越境ECサイトの売上を伸ばすのに欠かせない施策なのにも関わらず、技術的な壁と言語の壁が立ち塞がっているからか、海外向けにメールマーケティングを使いこなせている企業は多くありません。
そこで、今回はShopifyとアプリで連携しており、世界的に使われているメールマーケティングツールの”MailChimp”の設定方法をお伝えしたいと思います。

1.MailChimpとは

MailChimpは2001年にアメリカで創業されたメールマーケティング配信サービスを行う企業で、世界1,500万人以上が使うサービスです。
MailChimpを導入している企業例として、Shake Shackがあります。
(アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークに本社を置くファストカジュアルレストランチェーン。日本でも10店舗展開。)
その他Shopifyでも自社のニュースレターにMailChimpを使用しているようです。

Mailchimpの価格

メールリスト登録者が2,000名までなら無料で使用することが出来ます。
それ以上の登録者がいる場合、MailChimp価格ページにて登録者数を入力すれば、録者数に合わせた費用を確認する事が可能です。

MailChimp価格ページ

MailChimpの特徴

1.ドラッグ&ドロップで簡単にメールを作成できる。
2.メール配信数はどのプランでもすべて無制限。
(無料プランの場合、配信数 12,000通/月まで)
3.メールの開封率などの解析を管理画面で確認出来る。
(スマホアプリもあるため、簡単に確認出来る。)
4.時差に合わせた配信設定ができる。
5.外部サービス連携が数多くある。
(例:WordPress、Shopify、Magento)
等があります。
 

2.MailChimpアカウント作成方法

まず始めにMailChimpのサイトに移動し、アカウント作成をします。
・Email–任意のメールアドレスを入力します。
・Username文字もしくは数値を使用します。
・Password–小文字、大文字、数値、特殊文字を含めた8文字以上で作成します。

アカウント作成画面

登録完了しましたら、確認メールが届きます。
確認したら、有効化ボタンを押下します。

有効化ボタン

以下、任意の名称を入力します。
・first name–名前を入力します。
・last name–苗字を入力します。

名称入力

名称を入力したら次画面で、ビジネス名とウェブサイトのアドレスを入力しましょう。
・What’s the name of your business–ビジネス名。
・What’s your website–ウェブサイトのアドレス。

ビジネス名とウェブサイトアドレス入力

会社住所を登録します。
・Address line1–市町村以降を選択します。
・Address line2–ビルディング名等あれば選択します。
・City–市町村を選択します。
・State/Pribince/Region–都道府県を選択します。
・Zip/Postal code–郵便番号を選びます。
・Country– 国を選びます。

会社住所入力

メーリングのリストの紐づけを行います。
・”Yes” –既にリストの用意がある場合に選択して取り込みます。
・”No” –新規サイトで取り込むリストがない場合に選択します。

リスト入力

Facebook,Twitterと紐づけたいアカウントがあれば、連携することが出来ます。

SNS連携画面

最後に”OK, Let’s Do it”ボタンを入力して、アカウント作成は完了です。

最終確認画面

3.Shopifyアプリインストール

アカウントは作成できたので、Shopify用アプリ”MailChimp for Shopify”をShopifyサイトにインストールしてMailchimpと紐づけます。

Shopify管理画面:MailChimpと紐づけ1

“Connect existing account”をクリックすることで、MailChimpアカウントを紐づけます。

Shopify管理画面:MailChimpと紐づけ2

MailChimpアカウントの”Username”と”Password”を入力します。

Shopify管理画面:MailChimpと紐づけ3

対象となるメーリングリストを選択して完了します。
ShopifyとMailChimpが連携されるので、サイトで登録されたメールアドレスが自動でMailChimpに移行します。

Shopify管理画面:MailChimpと紐づけ4

4.新規メール(キャンペーン)の作成方法

MailChimpの管理画面に戻りましょう。
次はコアとなるキャンペーン作成の手順です。
メールマガジン、ニュースレター等の単位をキャンペーンと呼びます。
管理画面上部で”Create”,”Create Campaign”のどちらかをクリックします。

管理画面上部

今回は基本となるメールを生成します。
“Email”をクリックしてください。

図(ポップアップ画面)

任意のキャンペーン名を記載します。
下図赤枠で囲みました”Regular”で通常のメールを作成することが出来ます。
その横にある項目はまたの機会にご紹介します。

キャンペーン名画面

メールの詳細設定画面に移ります。
・To–リストを選択します。配信対象セグメントも出来ます。
・From–送信者名と送信元メールアドレスを選択します。
・Subject–タイトルと、メールの概要文を記載します。
・Content–メールのデザインを作成します。テンプレートを選んで作成することが出来ます。

メール詳細設定画面

デザインは、右側から必要に応じて、ドラッグ&ドロップで入力することが出来ます。

デザイン作成例

これでメールの準備は完了です。
次は送信設定を行います。
・Schedule -配信時間を設定することが出来ます。
・Send-作成したメールが送信されます。

キャンペーン作成完了

5.メール配信データをレポートで確認

メールマーケティング配信事例

メールを送信した後は、配信データをレポート画面し、分析することが出来ます。
下図は弊社で運営している越境ECサイトBTJにて新商品告知メールを送った時の結果となります。全ての購読者にメールを送信、開封率が35.2%(下の図 ➀参照)、クリック率が9.3%(下の図 ➁参照)という結果となりました。

レポート画面

今回はテスト的に配信時間は日本の午後7時半に送信しました。
ターゲットエリアであるアメリカのニューヨーク時間でいうと、13時間前の午前6時半に配信したことになります。朝、起きたタイミングでメールチェック、通勤時間の間でサイト閲覧しないか?という仮説で進めました。
今回は開封率が高かったものの、購買まで繋がったユーザの割合は低く、改善の余地がありそうでした。
この施策の改善策を検討した際に、ネイティブスタッフに、「もしネットショップをどの時間帯に閲覧し、購入するか?」ヒアリングしてみました。
すると、彼らは仕事が終わって落ち着いた後の午後9時以降にメールを確認し、商品情報をネットで調べながら購入すると話していました。
また本メールのタイトル名を
“BTJ August New Items are here!”
としましたが、今振り返ると訴求すべき点が十分に伝えきれていないと反省しています。
次回からは新商品の訴求と季節感を出し、配信時間を変えることで開封率、クリック率ともに上がったのではないか?と次の仮説を立てています。配信地域、時間、タイトルも戦略を踏まえ、今後様々なパターンで挑戦したいと思います。

6.メールマーケティングは越境ECで成功する為に必須の施策です

メールマーケティングは越境ECの成果を安定的に伸ばすのにとても効果的な施策です。
MailChimpをメールマーケティングに活用すれば、戦略に合わせて様々な使い方ができ、低コストで高い費用対効果が期待できます。
欧米にはメールマーケターという肩書があり、企業内にそれを専門で行うチームを編成しているところもあります。
まだメールマーケティングを活用できてないようでしたら、是非実践してみてください!
もし既にサイトをお持ちで上手くメーリングリストを活用できていなかったり、メールマーケティングを自社でやるのはリソースが足らないとお考えの方は、越境ECサイトの売上アップ成功事例の豊富な我々にお気軽にご相談ください

 

次回予告

一言でメールマーケティングと言っても、
・見込み客を醸成するステップメール
・休眠顧客を掘り起こすメール
・かご落ちユーザーを引き上げるメール等、
戦略に応じて使い分けていかなければなりません。
しかし、全てのメールマーケティング手法を使いこなして越境ECで成果を伸ばしている企業は多くありません。そこで次回からは海外ECでのメールlマーケティング事例を交えながら、各種メールマーケティング施策をご紹介していきます。
 

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投稿者: 松村 暢彦
海外Webマーケティングに携わるため、世界へボカンに入社。
オンラインショップの基盤となる、戦略立案・全体設計が得意分野。
元システムエンジニアの経験を活かして、ロジカルに課題を解決する。

趣味は読書。
マーケティングや経営論、心理学に関するビジネス書を愛読。
好きな本は「エッセンシャル思考」「ハイパワーマーケティング」
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